よい食べ物が体を作る
やっぱりこれが基本だと思っています

工藤としさん

「大和家」三代目女将
「大和家おにぎり結びの会」顧問

 凛とした和装に柔らかな物腰、お話しぶりは穏やかながらも、弘前の郷土料理の名店「大和家」の女将の貫禄を今でもしっかりと感じさせる工藤としさん。しかし、数年前に長年の疲れからか、ある日突然歩けなくなってしまいました。それから毎日、手作りの「あおもりPG」入りのおにぎりを食べること3ヶ月。ある日、曲げることができなかった膝を曲げて正座をしてお客様に挨拶をしている自分に気づきます。
今では多い時には200個ものおにぎりを毎朝1人で握り「大和家おにぎり結びの会」として、青森の伝統の食文化を伝え続ける工藤さんの若々しさと元気の秘密を探りました。

TEXT: 島 恵子

のれそれに働き、ある日突然歩けなくなった

 2012年7月のある日、いつものように店で働いていたのですが、午後3時に突然歩けなくなりました。膝を曲げられなくて、その後の2日間全く膝をつくことができなかったんです。数十年の疲労が溜まった結果でした。松葉杖を使ってようやく歩けるようになってリハビリを始めました。その時は、「この先、一生先生のお世話にならねばダメだね」なんて言って、もう自力で歩けないかもしれないと思っていたんですよ。

「あおもりPG」を入れたおにぎりを毎日食べるようになったのは2年後、2014年の夏からでした。漬物の商品開発で弘前工業試験場とお付き合いがあり、プロテオグリカンという新しい原料を紹介されて、試しに自分で毎日おにぎりに入れて摂っていたんです。あおもりPG推進協議会から資料をもらい、どうやって取り入れるのが良いとか、一升のお米にどのくらいの量を入れたら良いのか研究所から指導を受けていました。

気がついたら正座でお客様に挨拶していた日

まだ店は閉めていませんでした。でも、立ったままお客様にご挨拶するようなことはやはりできない、これはダメだなと店を閉めることを決意しました。なんとか閉店までの営業を頑張って続けることだけ考えていました。
11 月のある時、その日の最後のお客さまとお話をしながらお見送りをしようとしていました。そこでふと気がついたんですよ、「あら、私いつからここに座っていたのかしら?」ってね。着物を着て、お客さまの前で膝をついてきちんと正座していたんです。周りの人たちは私の回復を見て「お店はそのまま続けたら良いのでは」と言ってくれましたが、やはり長時間膝をついて座れないのでは続けられません。もう決めたことですから11月に予定通り「大和家」は閉店しました。

食の大切さ、郷土料理の大切さ

 お店は閉めましたが、大和家はずっとおにぎりをやってきたからというお客様の声もいただいて「大和家おにぎり結びの会」を作ることになり、今もおにぎりを毎日握っています。

食はとても大事。今はみんな薬に頼ってしまうけれど、「もともと自分の食はどうだろうか?」と自分の生活を見直す必要があるんじゃないでしょうか。贅沢しなくてもいい、季節のものを使った食事を考えながら食べるということ。口から入る食べ物が体を作ると私は思っています。面倒くさがらないで工夫して食べる。食事は自分の体を作る原材料なんですから。あおもりPGを摂ることもそう。普段の生活に取り入れるのが一番良いんです。だからおにぎりに入れるのは正解だったと思っています。

弘前にはいろいろな郷土料理がありますが、自分で作れるのが一番大事。いいと思うのは「けの汁」、お店でもずっと出していました。私の作るものには13種類の素材を入れていますが、全部地元青森の素材を使っています。山菜は岩木山に取りに行くし、大豆ももちろん津軽の大豆。岩木農協からたくさん買って冷凍にしてね。こんにゃくも油揚げも全部地元産です。自分や家族の体になるものだから、地元の良いものを使って手間暇かけて作ります。弘前はそういうものにとても恵まれた場所ですから、上質な良いものを選んで作って、それを子どもや孫に伝えていくのも食生活の教育になると思っています。

元気なのは自分のため、今が青春!

 「なんでそんなに元気なんですか?」とよく聞かれますが、「自分のため。仕事をしているからだびょん」と答えます。私にとって生きることは仕事をすることでした。弘前公園が近いのに、満開の桜を見ることもなく接客していました。今も仕事は続けていますが、おしゃれもしたいし、ダンスをはじめとしてたくさんの仲間がいるから毎日が楽しい。ずっと働き続けてきたから今が青春!です。お金はあった方が良いかもしれないけど、それよりも元気に健康でいられる、笑っていられることが大切。目標は100歳まで生きること。そのためにも、毎日の努力を重ねていきたいと思っています。

 私はもともと丈夫な方なのでしょうが、お店をやっていた時は店の階段を1日何回上り下りしたかわからない。それで普通の人よりも鍛えられています。だからね、主婦でもお仕事していなくても、普段の生活に何か体を動かすことを取り入れたほうが良いですね。老化してきているのは間違いないんだから、食も大事だけれど同じくらいに運動も大事です。
私の母がよく言っていたのが、「よく働いて施しをせよ」ということ。施しは惨めな気持ちにさせるようなものではなくて、分け与える、今風にいうならシェアするということです。ふるまうということ。いつまでも元気で、おにぎりを握って、食べて、そういう生き方をしていきたいですね。

PROFILE

工藤とし(くどう・とし)さん

弘前市出身。大正時代に大衆食堂として創業した大和家は、1971年に市内の中学校でおにぎり販売を始め、その後、高校や大学、病院に広げた。同市百石町の店舗は2014年に閉店したが、現在は「大和家おにぎり結びの会」として、おにぎりなどの注文販売を続けている。
青森で生まれたプロテオグリカン「あおもりPG
「あおもりPG」は、国立大学法人弘前大学の研究によって世界で初めて抽出・量産化技術が確立された、鮭鼻軟骨由来の美容健康成分「プロテオグリカン」です。

プロテオグリカンの機能
プロテオグリカンは、プロテイン(タンパク質)とグリカン(多糖)の複合性、コラーゲンやヒアルロン酸とともに細胞外マトリックスを形成して元々皮膚や軟骨に存在し、肌の保水性や弾力性、関節の可能性や柔軟性を保持する役割をになっています。

青森に暮らす私たち。青森を訪れる私たち。青森を愛する私たち。青森県から生まれた健康美容成分「あおもりPG」を通じて、私たちの青森と幸せを見つける「青爛漫」。健やかで美しく、豊かなライフスタイルを青森から。